
『茜唄』ってどんな小説なんだろう?
と気になっている方へ。
この記事では、
を書いています。
『茜唄』の紹介
- 著者:今村翔吾さん
- 出版:角川春樹事務所
上巻・下巻があり、合わせて600ページを超える作品です。
では早速、小説『茜唄』を読んでみて思ったことをあまりネタバレはしないように書こうと思います。
参考になれば幸いです。
小説『茜唄』のあらすじ
歴史とは、勝者が紡ぐもの――
では、何故『平家物語』は「敗者」の名が題されているのか?
『平家物語』が如何にして生まれ、何を託されたか、
平清盛最愛の子・知盛の生涯を通じて、その謎を感動的に描き切る。
平家全盛から滅亡まで、その最前線で戦い続けた知将が望んだ未来とは。
平清盛、木曽義仲、源頼朝、源義経……時代を創った綺羅星の如き者たち、
善きも悪きもそのままに――そのすべて。生きるとは何か、今、平家物語に問う――著者
引用元:版元ドットコム
こちらは『茜唄(上巻)』のあらすじです。
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小説『茜唄』の感想
私が小説『茜唄』を読んでみて印象に残ったことは、
- 壮大な源平合戦
- 平家からの視点
- 大きな家族の物語
の3つです。
壮大な源平合戦
やはり一番の見どころは壮大に描かれた源平合戦です。
合戦の場面は食い入るように読んでしまうくらい引き込まれました。
敗者側で描かれることが多い印象がある、平家の目線を感じられたことで、歴史という結果が解っているのにもかかわらず応援の気持ちで感情移入。
「頑張れ!」や、「なんとか乗り切れ!」と思いながら読んでいました。
上巻で源氏との戦いが始まり、下巻に入り特に一の谷の戦い、そして壇ノ浦ときて、その流れからの最終章。
もう読み進めていくほど、平家が負けて滅んでしまう歴史を知ってしまっているので、先の展開が気になるのですが、進むほどに悲しくなってくるんですよね。
それほど平家に感情移入しましたし、読み終わったときには、「とにかくすごかった…」と一時放心状態に。
上巻、下巻と壮大に描かれた源平合戦は圧巻でした。
平家からの視点
物語は平家の目線で描かれていました。
というのも平家物語がテーマになっているんです。
私は正直、平家物語の名前は聞いたことがありましたが、内容はよく知りませんでした。
主にこの作品で描かれている源平合戦は、源氏の目線で紹介されていることが多いような印象があります。
歴史は勝者が作ると聞いたことがありますし、この作品でもそのように書かれている場面もありました。
でもこの作品は敗者側の平家目線の物語。
どこまでが事実なのかは諸説あるのかもしれませんが、目線が変わると見える物語がこんなに変わるのかと驚きました。
源氏の目線だけではなく、平家の目線でも源平合戦を感じることができたことは良かったところです。
大きな家族の物語
作中、平家は大きな家族のように描かれていました。
そのように描かれているところも実際にありましたし、物語が進んでいくほど平家は一つに結束していたように思います。
序盤は平清盛という圧倒的な存在がいた中で、同じ平家であってもそれぞれに思い方が違っている印象でした。
そして清盛が亡くなって、大きな敵となる源氏、朝廷に対して打ち勝つためにお互いの意見をぶつけ合いながら一つの大きな家族になっていく姿。
だんだんと一枚岩になって、団結して家族になっていく様子は印象的でした。
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小説『茜唄』を読んだ感想のまとめ
今回の記事では、
- 小説『茜唄』のあらすじ
- 小説『茜唄』の感想
を書きました。
ちょうど2022年に大河ドラマで『鎌倉殿の13人』が放送されて、源氏側の視点で描かれた物語を観て、そんなに時間が空いていないのでこの作品を読みました。
平家側から源平合戦を見たときに、登場人物と演じられていた役者の方々が重なってイメージしやすかったですし、より物語に入り込みやすい状況が整っていたように思います。
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